凛と柔く。

女(35歳)/会社員/既婚/子なし▶日常を綴るブログ

the HIATUS:5th album 「Hands Of Gravity」 によせて #1

7月5日のフラゲ以降、書きたい書きたいと思っていたのです。

それなのにあまりの気の進まなさ(いい意味で)に、昨晩はいきなりブログデザイン変更を始めて現実逃避をしてしまい、気づいたら夜中の3時前だったこっちです、おこんばんわ。

 

気が進まないのは、どう考えても絶対、自分が感じたことを過不足なく言葉で表現する自信がないから。そもそも、自分が「感じた」ことを、人にわかりやすく言葉にするのが極端に苦手だし。

でも、書きたい。書きたい気持ちはある。

じゃあ書くしかないよね!ってことで書く!

 

何を書くかと言えば、タイトル通り。

かねてより大好きと公言しまくっているthe HIATUSの新譜「Hands Of Gravity」と、先月末に発売されたROCKIN'ON JAPAN 8月号、the HIATUSのフロントマン、細美武士のインタビューについての私的感想。

 

とっ散らかるかもしれないけど、書いてみよう。

 

※当エントリー内の引用は、すべてROCKIN'ON JAPAN 2016年8月号から。

 

 

ROCKIN'ON JAPAN インタビュー

実を言うと、あまりこういった類のインタビュー記事は見ないことにしている。

なぜならば、創造される「音」と創造する「人格」は、一致していても真逆でもどちらでも構わないと思っているので、自分の元に届く「音」以外の情報はなくてもいいのではないかと感じているから。もっというなら、創造者と創造される音の両方を好きでなくてはいけない、なんてことはないと思うから。

 

とはいえ、やはり自分の好きな「音」を創る人がどういった人なのか、どういった意図で過程でそれが創られたのか、興味が湧くこともある。

今の私の場合、「細美武士」と「宇多田ヒカル」がそれにあたる。

 

ということで購入した、ROCKIN'ON JAPAN 8月号。

 

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エルレの活動休止以降、the HIATUSを立ち上げ活動してきた細美さん。

それが昨年、「ソロでアルバム作る」と言ったかと思ったら、新バンドMONOEYESを立ち上げた。

初夏から冬にかけての活動で、アルバムを発売し、2本のツアーを行い、数々のフェスに参加し、ライブ映像の発売まで行ったのである。

 

the HIATUSが大好きな私としては、あまりにも楽しそうに歌い笑う細美さんを見て、このままthe HIATUSの活動がフェードアウトしたら淋しいと思っていた。もちろん、MONOEYESも好きだけれど・・・複雑だ。

なんて思っていたら、MONOEYESのツアー真っ最中、the HIATUSのアルバム制作が開始されたとの吉報に喜び安堵した。

 

そして発売が決定した「Hands Of Gravity」。

今回購入したROCKIN'ON JAPAN 8月号は、その制作過程と、制作に向きあった細美さん自身の思いを伝えてくれるインタビューだった。

 

読み終えての率直な感想。

 

やはりこの人は本当に、ただただ音楽が好きで、そして音楽を通して自分の人生をも見ていて、突き詰め続けていく人なのだと、再確認をした。

 

細美さんの言葉には嘘が微塵も感じられなくて(それはライブでもラジオでも同じ)、このインタビューもそうだった。はっと心を打つ言葉がでてきたりするのだ、いくつも。

 

インタビュー冒頭ですでに私の心を打った言葉があった。

 

なんか美しくありたいなあとは思うんですよね、生命として、動物として。(略)人間だから俺ガチャガチャだし、ほんとにどうしようもないクズなんだけど、やっぱりいろんなものに対する愛情はあって、そこだけはやっぱり美しいなあと思ってて。(略)ボロを着てたって泥まみれだって美しい瞬間はあるわけです。

 

これは、レコーディング時の歌入れを、何テイクも録らずファーストテイクで行うことにした理由を話していた中の言葉。


ざくっと言ってしまうと、デモを録ったときの気持ちの高揚や楽曲への気持ちの新鮮さを持ったまま、すぐそこで演っている感じのまま、それを音として残したいのだ、ということだった。(と私は解釈した)

そしてそうすることが、自分の中のイデオロギーに即しているのであると。

 

なんだろう、この、心がザワっとする感覚は。

私は何かを創造している人間ではないので、残すものに対して何かを思うことはないのだけれど、「生命として美しくありたい」なんて思って何かをしたことがあっただろうか。

 

細美さんの言葉は、自分を見つめなおすきっかけになり、ともすれば怠ける自分に喝をいれる要素になる。その言葉を発している本人こそが、自分に嘘をつくことができなくて、不器用で、ストイックな人だから。だから、信じられるのだ。

 

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 そしてこの言葉。

 

ハイエイタスとMONOEYESは、俺は同居できないんですよ。歌い方も違うし歌詞の書き方も全然違うし。実際俺の中に、(MONOEYESの時の)やんちゃな坊主みたいな俺と、(ハイエイタスの時の)できすぎ君みたいな俺がいて...(略)。

※( )内は私が加えた補足です。

 

ずっと知りたかった、細美さんの中での、the HIATUSとMONOEYESの住み分けがこれで理解できた。なるほどなぁと納得である。

 

私の中では、

 ・the HIATUS ⇒ 技巧派プロ集団であり、作品はまるで芸術品

 ・MONOEYES ⇒ 細美さんの王道であり、作品はストレートでアグレッシブ

といった解釈をしていたのだけれど、あながち間違っていなかったということか(笑)。

 

誰にだって多面性はあって、そのバランスをとりながら生きているのだと思う。

けれど、素直で不器用な細美さん(笑)は、その多面性による違和感を抱えながらやり続けるのは難しかったのではないだろうか。

インタビューの空気感から、それはthe HIATUSに限らず、エルレ時代のことでもあるように感じた。もしも本当にそうだったとしたら、とても苦しかったのではないだろうか。

 

そんな中やっと「やんちゃ坊主」と「できすぎ君」を分離したことで、バランスが取れて安定したのだと語っていた。

 

そうねえ、大人になったなあって感じ(笑)。

 

すごく自然なことだから、今自分にとって音楽をやってるのは。(略)今までは『自分は音楽をやっている!』っていうのものがないと、アイデンティティがどこにあるのかよくわかんなかったりもしたんだけど。正直全部なくなったとしても、俺は俺だしなっていう気分。なんていうかな......うん、すごく自由だなぁ。

 

この言葉が、このアルバム「Hands Of Gravity」の作成を終えた細美さんの心境と、精神状態を現しているのではないだろうか。

まるで迷宮から脱出することだできたかのような清々しさ。いや実際、そんな状態だったのだろう。だから今作は・・・・・。

 

 

と、ここまでは、細美さんの心境などに対する感想を書いたのだけれど、もちろん、アルバム制作および楽曲に関する話も出ている。

でもそれは、アルバムの感想後、楽曲と絡めて書きたいと思う。

 

 

4th album 「Keeper Of The Flame」

今回購入し感想を書きたいのは、5th album 「Hands Of Gravity」なのだけれど、その感想を書くにあたり、この4th「Keeper Of The Flame」に対する感想をざくっとまとめなければ(自分的に)進むことができないので、書かせてもらう。

 

 

白状してしまうと、the HIATUSのアルバムを初めてまともに聴いたのは、4枚目の「Keeper Of The Flame」だった。

 

20歳そこそこの頃、初めてエルレを聴き一瞬で虜になった。ライブに行ったことはなかったし、メンバー名だって細美さんしか知らなかった。けれど、毎回新譜を楽しみに待っていた。

なので、活動休止したと知ったときはとても悲しかったし、その1年後には新しいバンドとして活動を再開した細美さんを、追いかける気にはならなかった。

 

けれどもふとしたきっかけで「Insomnia」を耳にして、the HIATUSの細美武士を好きになってしまった。

それが2013年の冬だったので、実はthe HIATUSファン歴はまだ2年半ほどのぺーぺーだ。実に5年ぶりに細美さんの声を聞いたことになる。

 

この人(細美武士)は、まだこんなにも音楽が大好きなのだ。そしてまだこんなにも心に葛藤を抱えていて、もがいている。

 

そう感じた。

 

Insomnia

Insomnia

  • the HIATUS
  • ロック
  • ¥200
  • provided courtesy of iTunes

 

 Insomniaの衝撃以降、これは遡って聴くしかないと、1st~3rdアルバムまで聞いたのだけれど、しかし今の私にはしっくりこなかった。

特に1stと2ndは、エルレのころよりも攻撃的に感じる楽曲と、責め立てられるような音の洪水。正直に言ってしまうと、怖かった。

3rdはまだ明るさがあって落ち着いて聞くことができたのだけれど、しっくりとまではいかなかったという状態。

 

当時すでにPerfumeのファンになって数年が経過していたし、どちらかというとエレクトロで揺らめき感のある心地よい楽曲が好みの中心になっていたのに対し、生々しく荒々しいバンドの音は、体にすっとは入ってこなかったのだろう。

Insomniaがとても好みだったのにと、肩透かしを食らった気分でいた。

 

ところがその後「Keeper Of The Flame」が発売され、またそこで衝撃を受ける。

 

端的にいう。

格好良かった。ものすごく、格好良かった。そして美しかった。

 

1枚のアルバムとして確固たる世界観と物語が確立されていたし、私にとって「細美武士の在籍しているバンド」としてではなく、「the HIATUS」といういちバンドとして、ものすごく魅力的だった。

 

1st・2ndアルバムで感じた生々しさは影を潜め、3rdがエモーショナルに、壮大になった感覚。アルバム制作時に細美さんが傾倒していたであろう音楽ジャンルの影響をうけ、エレクトロで、ポストロックの要素があらゆるところに詰め込まれ(ドラム・柏倉さんの力が大)、そして美しいストリングスがシンセがピアノが響く(これはキーボード・伊澤さん)。

>>the HIATUS「Keeper Of The Flame」インタビュー - 音楽ナタリー

 

もうドンピシャだった

まず、TrailerとしてYouTubeにアップされた「Something Ever After」を聴いて、早くアルバムが聞きたくて仕方なかったし、

 


the HIATUS Keeper Of The Flame Special Trailer

 

アルバム1曲目の「Thirst」は大好きな1曲になった。

この曲のドラムが、本当に好きで好きでたまらない。

 


the HIATUS - Thirst(Music Video)

 

私には音楽的知識がないので専門用語で説明ができないのがもどかしいのだけれど、このアルバムの心地よく踊れる感じ、うねるグルーヴ感、そして機材を使って出す音が多用されて生まれるエレクトロ感が、今の私にハマったのだと考えている。

 

そこで、だ。

発売された5th「Hands Of Gravity」は、果たして惚れ込んでしまったこの「Keeper Of The Flame」を超える衝撃をもたらしてくれるのか。。。

期待と不安が入り混じった状態で、待ちに待ったNew Albumを手にすることになった。

 

 

次回に続きます

書き出したら予想外に長くなってしまい、5,000字超えとなってしまった。

読んでいただくにも時間がかかってしまうし、この「その1」を書くのにも相当時間がかかってしまった(トータル4時間ぐらい?)ので、2回に分けることにしました(・・;)

次回は、5th album 「Hands Of Gravity」の感想と、ROCKIN'ON JAPANのインタビューと実際の楽曲を絡めての私的感想の予定ですっ!

 

 

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