凛と柔く

芯をもってしなやかに、じぶん基準で生きる

誠に勝手ながら、当ブログは移転しました。

約3秒後、自動的に移転先ブログへ移動いたします。

the HIATUS|5th album 「Hands Of Gravity」 によせて #1

the HIATUSの新譜「Hands Of Gravity」と、先月末に発売されたROCKIN'ON JAPAN 8月号、細美武士のインタビューについての私的感想。

  

※当エントリー内の引用は、すべてROCKIN'ON JAPAN 2016年8月号から。

 

 

 

ROCKIN'ON JAPAN 細美武士 単独インタビュー

ROCKIN'ON JAPAN 8月号。

 

 

エルレの活動休止以降、the HIATUSを立ち上げ活動してきた細美さん。

それが昨年、「ソロでアルバム作る」と言ったかと思うと、新バンドMONOEYESを立ち上げた。初夏から冬にかけての活動で、アルバム発売・2本のツアー・数々のフェスに参加・ライブ映像の発売 まで行ったのである。

 

the HIATUSが大好きな私としては、あまりにも楽しそうに歌い笑う細美さんを見て、このままthe HIATUSの活動がフェードアウトしたら淋しいと思っていた。もちろん、MONOEYESも好きだけれど…心境は複雑だ。

 

なんて思っていたら、MONOEYESのツアー真っ最中、the HIATUSのアルバム制作が開始されたとの吉報に喜び安堵した。そして発売された「Hands Of Gravity」。

 

今回購入したROCKIN'ON JAPAN 8月号は、その制作過程と、制作に向きあった細美さん自身の思いを伝えてくれるインタビューだった。

 

読み終えての率直な感想。

 

やはりこの人は本当に、ただただ音楽が好きで、

そして音楽を通して自分の人生をも見ていて、

突き詰め続けていく人なんだ。

 

細美さんの言葉には嘘が微塵も感じられなくて(それはライブでもラジオでも同じ)、このインタビューもそうだった。はっと心を打つ言葉がでてきたりする。いくつも。

 

インタビュー冒頭で、すでに私の心を打った言葉があった。

 

なんか美しくありたいなあとは思うんですよね、生命として、動物として。(略)人間だから俺ガチャガチャだし、ほんとにどうしようもないクズなんだけど、やっぱりいろんなものに対する愛情はあって、そこだけはやっぱり美しいなあと思ってて。(略)ボロを着てたって泥まみれだって美しい瞬間はあるわけです。

 

これは、レコーディングをファーストテイクで録ることにした理由の部分。

 

デモを録ったときの気持ちの高揚や楽曲への新鮮さを持ったまま、すぐそこで演っている感じのまま、それを音として残したい

ということだった。(と私は解釈した)

そしてそうすることが、自分の中のイデオロギーに即しているのであると。

 

なんだろう、この、心がザワっとする感覚は。

 

私は何かを創造している人間ではないので、残すものに対して何かを思うことはないのだけれど、「生命として美しくありたい」なんて思って何かをしたことがあっただろうか。

 

細美さんの言葉は、自分を見つめなおすきっかけになり、ともすれば怠ける自分に喝をいれる要素になる。

その言葉を発している本人こそが、自分に嘘をつくことができなくて、不器用で、ストイックな人だから。だから、信じられる。

 

 

そしてこの言葉。

 

ハイエイタスとMONOEYESは、俺は同居できないんですよ。歌い方も違うし歌詞の書き方も全然違うし。実際俺の中に、(MONOEYESの時の)やんちゃな坊主みたいな俺と、(ハイエイタスの時の)できすぎ君みたいな俺がいて...(略)。

※( )内は私が加えた補足です。

 

ずっと知りたかった、細美さんの中での、the HIATUSとMONOEYESの住み分けがこれで理解できた。なるほどなぁと納得。

 

誰にだって多面性はあって、そのバランスをとりながら生きている。

 

素直で不器用な細美さんは、その多面性による違和感を抱えながら、ひとつのアウトプットだけで(つまり、the HIATUSだけで)やり続けることが難しかったのではないだろうか。

 

なんとなく、それはthe HIATUSに限らず、エルレ時代のことでもあるように感じた。もしも本当にそうだったとしたら、とても苦しかったのではないだろうか。

 

そんな中やっと「やんちゃ坊主」と「できすぎ君」を分離したことで、バランスが取れて安定したのだと語っていた。

 

すごく自然なことだから、今自分にとって音楽をやってるのは。(略)今までは『自分は音楽をやっている!』っていうのものがないと、アイデンティティがどこにあるのかよくわかんなかったりもしたんだけど。正直全部なくなったとしても、俺は俺だしなっていう気分。なんていうかな......うん、すごく自由だなぁ。

 

この言葉が、このアルバム「Hands Of Gravity」の作成を終えた細美さんの心境と、精神状態を現しているのではないだろうか。

まるで迷宮から脱出することだできたかのような清々しさ。

 

 

と、ここまでは、細美さんの心境などに対する感想を書いたのだけれど、もちろん、アルバム制作および楽曲に関する話も出ている。

でもそれは、アルバムの感想後、楽曲と絡めて書きたいと思う。

 

 

4th album 「Keeper Of The Flame」

今回感想を書きたいのは、5th album 「Hands Of Gravity」なのだけれど、その感想を書くにあたり、この4th「Keeper Of The Flame」に対する感想をまとめなければ(自分的に)進むことができない。

 

 

白状してしまうと、the HIATUSのアルバムを初めてまともに聴いたのは、4枚目であるこの「Keeper Of The Flame」だった。

 

20歳そこそこの頃、初めてエルレを聴き一瞬で虜になった。

 

ライブに行ったことはなかったし、メンバー名だって細美さんしか知らなかった。けれど、毎回新譜を楽しみに待っていた。

なので、活動休止したと知ったときはとても悲しかったし、その1年後には新しいバンドとして活動を再開した細美さんを、追いかける気にはならなかった。

 

けれどもふとしたきっかけで「Insomnia」を耳にして、今度はthe HIATUSの細美武士を好きになってしまった。

 

この人(細美武士)は、まだこんなにも音楽が大好きなんだ。

そしてまだこんなにも心に葛藤を抱えていて、もがいている。

 

そう感じた。

2013年の冬だったので、実はthe HIATUSファン歴はまだ2年半ほどのぺーぺーだ。

 

Insomnia

Insomnia

  • the HIATUS
  • ロック
  • ¥200
  • provided courtesy of iTunes

 

その後「Keeper Of The Flame」が発売され、またそこで衝撃を受けた。

 

格好良かった。ものすごく、格好良かった。そして美しかった。

 

確固たる世界観と物語が確立されていたし、私にとって「細美武士が在籍しているバンド」としてではなく、「the HIATUS」というバンドとして、ものすごく魅力的だった。

 

the HIATUS「Keeper Of The Flame」インタビュー - 音楽ナタリー

 

もうドンピシャで好みだった

 

まず、TrailerとしてYouTubeにアップされた「Something Ever After」を聴いて、早くアルバムが聞きたくて仕方なかったし、

 


the HIATUS Keeper Of The Flame Special Trailer

 

アルバム1曲目の「Thirst」は大好きな1曲になった。

この曲のドラムが、本当に好きで好きでたまらない。

 


the HIATUS - Thirst(Music Video)

 

私には音楽的知識がないので専門用語で説明ができないのがもどかしいのだけれど、このアルバムの心地よく踊れる感じ、うねるグルーヴ感、重なる音と浮遊感が、今の私にハマったのだと考えている。

 

そして、だ。

 

発売された5th「Hands Of Gravity」は、惚れ込んでしまったこの「Keeper Of The Flame」を超える衝撃をもたらしてくれるのか。

期待と不安が入り混じった状態で、待ちに待ったNew Albumを手にすることになった。

 

 

次回に続きます

書き出したら予想外に長くなってしまい、4,000字超えとなってしまったので、2回に分けることにしました(・・;)

 

次回は、5th album 「Hands Of Gravity」の感想と、ROCKIN'ON JAPANのインタビューと実際の楽曲を絡めての私的感想の予定ですっ!

 

書きました!続きはこちら▶ the HIATUS:5th album 「Hands Of Gravity」 によせて #2